夢の中でわたしはタイのお寺にいました。
目の前に大きな金箔の観音像があります。
その観音像は股のところから血が流れて、目には涙を溜めていました。
血をぬぐってあげようとしたら、
ぬぐわないで、そのままにしてください。
あの少女があなたにも見えるでしょう。
あの子の痛みを少し分ちてあげてるのですから。
と言われて、観音像がみているものがわたしにも見えました。
小さな村のまだ7,8歳くらいの女の子が人買いに連れて行かれています。
びっくりするほどのとても安いお金でその子は両親に売られました。
現代の話です。
その少女は水も食事もろくにもらえず、空腹と渇きで頭が朦朧としていました。
さんざん殴られたりして怖くて抵抗できなくなったあと、客を取る準備のために
少女は膣に毒性の強い麻痺薬を塗られ、無理やり犯されました。
まだ小さな少女なので処女だからではなく内臓が裂けたような
たいへんな量の出血です。
ああ、観音さまはこの痛みを分かち合ってあげてたのかと思いました。
少女は裂けて出血したまま、客をどんどん取らされました。
そして何年か経って・・・といっても日本ならまだ小学生の年齢で
少女は全身に黒い斑点が出てきて、そこから膿が出ました。
食事ももらえなくなり、少女はごみ袋に入れられて、
ごみ収集車に乗せられて、ゴミ集積場に捨てられました。
少女はお母さんに逢いたくて、わずかな力を振り絞って
ゴミ袋を破って、ゴミの中から外に出ました。
村の名前を覚えていたので、村に戻ろうと思いました。
途中の道や村で石を投げられて、「死ね」「出て行け」と言われましたが
お母さんのところについたら、やさしく抱いて暖かい胸の中で
くつろげるからそれまでの辛抱と思って、
足の皮がむけても、ふらふらになりながらも
お母さんのところに戻ろうとしました。
やっと村にたどりついて、懐かしいわが家に戻りました。
お母さんは赤ちゃんをおぶって、洗濯物を干していました。
お母さんの姿を見ると泣けてきて、力をふりしぼって
走ってお母さんにしがみつきました。
お母さんは悲鳴をあげて、少女を蹴飛ばしました。
お父さんや近所の人が来て、娘だとわかると
しばらく相談しました。
それから、お母さんがきて、
「汚れてるから、身体をきれいにしようね」
といって、油をかけました。
お父さんが火をつけて、少女は燃えました。
少女を買った人の半分以上は日本人でした。
そうして彼女の客は日本に帰ってくると普通に生活している人なのです。
日本はエイズ天国となりつつあるところも見せられて、
怖いと思ったところで目が覚めました。
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