なんか悲しくてやりきれない夢を見た。
時代は江戸時代、両親がいなくて、中学生くらいの兄と5つくらいの妹が
親戚のおばさんの家に住まわせてもらってた。
その家のおばさんはだれの着物の柄がどうとか、だれは足の形が悪いとか、
人の欠点を探してただただ文句しか言わないタイプの人だった。
このおばさんが兄に妹のことを年中悪く言う。
「あのおかっぱ髪、もうちょっと前髪を切ればいいのに。うっとうしい。」
「目が大きすぎる。一重で細い切れ長の目のほうがよかった。」
「着物の色がくすんでる。普通、この年齢ならもっと明るい色がいい。」
他の人なら何も言わないようなことを連日しつこくくどくどと文句を言う。
或る日、兄が「わかりました。僕がしかっておきます。」
そういって、妹を連れて納戸に入った。
おかみさんは「怒られるぞ、ざまあみろ」とほくそえんでいやらしい腐りきった人間の
笑い方をした。
わたしは第三者、あるいは彼らからは見えない観客として一部始終をみていた。
兄がどう妹を叱るのかを見に納戸に入った。
「おばさんに何を言われても気にするな」
そう言うのだと想像した。
納戸にはいってみたものは、
いやがって苦しんでもがきあがく妹の首に縄をくくって、
自分の力では締め切れずに、天井からてこのように縄を吊るして
自分の体重で妹を締めた縄をひっぱりあげて
泣きながら妹を殺す兄の姿だった。
妹は涙と口から胃液を出して、あがく。
「ごめん。お兄ちゃんもいっしょにいくからな。」
そういうと、妹をくくった縄を金具にくくりつけて、
今度は自分用の縄を天井から吊るして、
妹のすぐ横で自分も首をつった。
なぜあんなくだらないおばさんのいちゃもんにそこまで反応するの?
なぜ無視しないの?
なんだかとてももどかしくて不条理で悲しかった。
そこで目が覚めた。
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