なぜか庄司薫が夢に出てきました。
インドの研究者の原実博士が庄司薫氏とわたしをお茶に呼んでくれたのでした。
「いまどんな本を読んでるんですか?
ぼくは今、カンブリア紀に関する本を読んでるんですよ」
「カンブリア紀ですか。
懐かしいです。
小さいころ、モンテソーリの幼児教育で恐竜とか古代の話を読みました。
恐竜の図鑑とか好きで読んでました。」
庄司薫氏がうれしそうに笑ったその顔をみて、ピンときたので訊ねました。
「もしかして、お嬢さんがいまモンテソーリの幼稚園に通ってて、それで
薫さんもカンブリア紀のことを読まれてるんですか?」
1,2年前に文芸春秋の口絵で庄司薫氏と中村紘子氏が2歳の女児と
自宅のテラスで写ってた写真を見たのを思い出しました。
「・・・まあそういうわけでもないんだけど。
でも恐竜が好きな女性というのはなんだかうれしいね。」
庄司薫氏は本気でわたしのことがお気に召したらしく、いま上野の国立博物館で
特別展示をやってるから今度の土曜日にいかないかとか、おいしい川魚のお店が
あるけどひとりでいってもつまらないからご一緒してくださいとかあれこれと
誘ってくれました。
わたしはうれしいけれど、中村紘子さんとご一緒しないのかなあ。わたしが
行ってしまってだいじょうぶなのかな、悪くないのかな、と返事に困ってるところで
目が覚めました。
庄司薫氏は学生時代の友人がファンだったので、サイン会に付き合わされたことが
あります。
わたしも帰りが遅くなったアリバイに1冊本を買ってサインしていただきました。
「どうもありがとうございます。学校が遅かったのでこんな時間に到着しましたが、
まさかサインをいただけるとは思ってなかったのでとてもうれしいです。」
そう挨拶したら、うれしそうに、でも(いや、それは当然のことですよ)という感じで
「いいえ~」
と返事をいただいて、握手していただいて、そのときの雰囲気がとても感じよかったので、
それからずいぶん著書を読みました。
数年後にまたサイン会をみつけて、いってみたら、そのときは疲れてたのか、
ぶっきらぼうにサインしてポイっと本を渡してはい次の人、という感じでがっかり。
その後はもうずっと意識に庄司薫さんが上ることはありませんでした。
どうして夢に現れたのか不思議です。
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