神さまが言う。
不幸な日に朝からペンが折れて、TVも炊飯器の電気もつかなくて、冷蔵庫は壊れていたら、
みんな「今日はなんか運が悪いなぁ。何事もないように気をつけなくちゃ。」と思うでしょう?
だから最大の不幸はふだんとまったく変わらないでいきなりやってくるんだ。
お母さんが朝から洗濯機を回して、食器を片付けてて、子供がTVを見ながら
朝食を食べてて、「時間だ。いってきまーす。」
お母さんは見送りに玄関にも立ちやしないで食器を洗っている。
と、近所の人が「あんたんちの子がすぐそこでダンプに轢かれたよ!いそいで!」
いつもそんな風に不幸はやってくる。
朝普通にパパにいってきますをして、学校に行って、授業を受けて休み時間は
お友達と遊んでて、給食の前に手を洗ってちょっと準備室に入ったら殺されちゃうとか。
宅急便がきたので猫を抱っこしてたのをおろして、階段をおりていったら、
宅急便はうそで殺されちゃうとか。
普通に大学の授業を終えて、教授会に出て、その後飲みに行って、
早めにひとりで帰ったら、帰り道で咽喉が破裂して死んじゃうとか。
鼻歌を歌いながら掃除機をかけてたら、コードがひっかかって転んじゃって
そしたら膝のお皿を割っちゃってもう歩けなくなっちゃうとか。
なんで普通の幸せな気分の次の瞬間に不幸が訪れるのかと思ったら、
神さまが油断させてたとは。
いつも気をつけて、いつも次の瞬間さよならかもしれないと思っているのも
疲れるし。
でもいつも大事なものは明日死ぬかもしれないからって思って大事にしてる。
いつも覚悟してても、やっぱり死は突然だし、つらい。
予兆はやっぱりほしいなぁ。
覚悟が必要。
そんなふうに思ってる夢を午睡のときに見ました。
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