怖い夢を見ました。
お風呂の窓を閉めて、半身浴をしていたら、窓が開いている。
覗きかな?と一瞬思うけれど、外は暗闇。
閉め忘れたのかな?と思ってまた窓を閉めると、ヌッと窓ガラスに顔を貼り付けて
はっきりと目鼻立ちまで見える男性の顔。
曇りガラスだけど、向こうからはこちらが見えているのだろうか、いや、はっきりとは
見えないだろう。
でも気配でわたしがその人の顔に気づいて怖がっているのはわかって、
面白がっているよう。
その表情の中の殺気というか悪意というか、とても怖い顔なのです。
警察に電話しようかと思いましたが、うちのあたりは電話をしても、おまわりさんが
くるのに30分はかかるので、その間に逃げてしまうでしょう。
急に電話線は切られてないか、家族は無事か気になりました。
もしお風呂にはいっているわたし以外は全員惨殺されて、お風呂の外は
血の海だったらどうしよう。
あわててお風呂から出たら、電話もつながっていて、家族もいて
安心しました。
お風呂に戻ったらちょっと離れたところで断末魔のような、すさまじい女性の
悲鳴がありました。
「ああ、あっちに行ったんだ。よかった。」
正直、そう感じてしまって、なんでかわいそうじゃなくてよかったなんだと
反省した瞬間、走馬灯のようにいろいろな事件の近所の人の顔と声が見えました。
「うちじゃなくてよかったねぇ。」
「同じマンションの同い年の女性が殺されたの。わたしじゃなくてよかった。」
場面が変わって南アフリカでしょうか。
無差別に銃で虐殺されている原住民が教会のドアを叩いてますが、
ドアは冷たく閉じられています。
中ではシスターが「ここにまで被害が及んだらやってられないわよねえ。」と
しっかりドアを押さえています。
教会の庭のマリア像にすがりながら殺されていく村人たち。
全員死んで、マリア像は血まみれになり、静かになると、シスターたちが
「ああよかった。神様、今日もわたしたちをお守りくださってありがとうございます。」
と言って、世界各地から贈られた救援物資に入っていたフランスのお菓子で
お茶を優雅にする光景。
危険が回避できたら、安堵感があって当たり前だけれど、なんだか
悲しい人間の性だと感じたところで目が覚めました。
最近のコメント