たくさんの死者と火と吐血と

初夢、ひどすぎ！笑

夢の中で、わたしは古い日本家屋のお風呂に入ろうとしていた。
いまの時代から考えるととても広い脱衣所で服を脱いでいたら
戸が開いていることに気がついた。
閉めようとしたら、電気か水道の検針だろうか、
誰かが通るので、姿を隠して様子をみた。

外からやってきて、すうっと家の中に入り、玄関から音もなく
通過して出て行く。
透明だ。

幽霊かな？と思った。
ドアを閉めたいけれど、服を脱いでしまった後だから、
カラスの行水で出てしまって、着替えてから閉めようと思った。

と、次から次へと透明な人が通過していく。
家の猫が２匹、血を吐きながら、
透明な人たちが出て行く後をついていこうとする。

「たいへん！ラブちゃんたち、血を吐いてる。
　病院に連れて行かないと！」

家族がものすごい剣幕で怒鳴る。
「血くらいたいしたことないよ。
　いちいち気にするな！」

でも、血をポタポタと口から吐いている。
何かの病気ではないか。
さっきまでなんともなかったから、
早く病院に連れて行けば助かるかもしれない。

透明な人が大勢ぞろぞろと家の中を通過しながら
「たくさんの血を吐いている」
と言う。
それがだんだんと「たくさんの火を吹いている」に
聞こえて、血と言っているのか火と言っているのか
わからなくなった。

「わたしたちは北朝鮮によって
　たくさんの火の中で死んだのです。
　血を流したり、吐いたりもしました。」

透明な人たちがそれぞれそういいながら
お風呂の横の脱衣所のドアから入り、玄関から出て行く。
光で玄関のドアがよくみえない。

北朝鮮がたくさんの発砲をしたのだろうか、
この人たちはそれで死んだのだろうか、
血を吐きながらついていこうとする猫を
泣きながら必死で抱きかかえて止める。

韓国の人たちなのだろうか。
日本人はいないだろうか。
知り合いはいないだろうか。
世の中の動きに対してなにもできない、
大量の死者がでても。
ただただ涙がでる。