夢の中で、わたしは誰か男性と2人でチベットの山の中を歩いていました。
「このあたりが鳥葬の場所ですよ。」
そう言われて案内された場所にはまだ肉のついた新しい屍も、
白骨もあって、鳥が死肉を啄ばんでいました。
すると太陽のほうに、ある点がみえて、それがだんだんと近づいて
きました。
「流れ星?」
だんだん近づいてくると、それは鳳凰(フェニックス)のように
見えました。
さらに近づいてくると、それは千手観音のように見えました。
でも、犬歯と尾骶骨が人間より発達しています。
動物のような牙があって、尻尾が生えているといったほうが
いいのでしょうか。
もっとそれが近づいてきたら、千手に見えたものは羽だとわかりました。
千の手にみえるような大きな羽を広げて、牙をもった美しい
人の顔をした鳥のような獣のような金色のものが飛んできたのです。
鳥葬とは、ハゲタカに屍を啄ばませることが目的なのではなく、
この存在へのサクリファイス、贄なのだと瞬時に思いました。
宗教や世界各地の古い遺跡には、空になにか人間が対峙した存在が
あるように思わせるものがたくさんあります。
鳥居、ナスカの地上絵、天にまします我等が父よ、という祈りの
言葉、雲に乗って表れる観音さま、そしてフェニックスなどなど。
それはこの鳥が正体なのでしょうか?
この鳥はハーピーというギリシャ神話に出てくる鳥のようですが、
この鳥の牙と尻尾がとても気になります。
人間はどうして牙の退化したような犬歯と、尻尾が退化したような
尾骶骨があるのでしょう。
人間はこの存在の子孫にあたるのでしょうか?
まったく無関係なのでしょうか?
そんなことをあれこれ思いながら、ハーピーの飛んでいったほうを
後を追って、ヒマラヤ山頂を目指そうとするところで眼が覚めました。
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